それぞれ気づいた点をメモにしたので以下に記載する。
どちらも製品としての完成度はまずまずでBootCampより明らかに便利である。
いずれも1万円弱するソフトウェアだが値段の価値はあると思う。
迷うのはどっちの製品が良いかということだ。
自分もかなり迷った。結論としては「個人の好み」というところ。
機能面、性能面ではほとんど遜色なく、操作性やインターフェースの好みによって選んだら良いと思う。
従って購入を検討する場合は必ず評価版を両方とも利用することを勧める。
ここに綴った内容は私個人の気づいた点の箇条書きである。
悪文で恐縮だが参考になれば幸いである。
最終的に私はVMwareを利用することに決めた。
<VMware Fusion3.1評価版利用メモ>
■VMware ユニティモード
- 仮想OSのWindowsにログインしないと動作できない
- アプリケーションも透過的に利用しようとすると一度ログインが必須
- WindowsUpdateの通知など、タスクトレイに現れる通知がMac画面の右下に出るのはやや鬱陶しい
- ユニティモードからの別モード移行が面倒?(ショートカットキー記憶が必要か)
■フルスクリーンモード
- Spacesを併用するとMac-Winのフルスクリーンを簡単に切り替えて利用できる
- ユニティより使い勝手が良いかもしれない
- Windowsアプリを利用する場合はWindows画面でしか利用できない
■シングルウインドウモード
- 特筆するものはなし
- 利用勝手としてはフルスクリーンモードと同様
■ファイル共有
- シングルウィンドウモードならドラッグアンドドロップで相互のファイル受け渡しが可能
- フルスクリーンの場合はWindows側に設定できる共有フォルダからMac側にデータ転送が可能
- ただし、この場合はWin→Macの一方通行。基本的にWindows側からMac上のファイルやフォルダを参照・取得する形である。もちろん、Windowsファイル共有したフォルダをMacからSMB接続することで、Mac→Winのデータ転送も可能。ただその必要性はあまり感じ無い。
- 注意が必要なのはWindowsから見えているMac上のファイルを削除・改変するとMac側でも削除・改変されていることだ。同一のデータをお互いが参照している状態なので、うっかり上位のフォルダ毎一括削除などすると復活できないことになる。
■文字入力
- キーボード配列が自動的にJISに変換されている(US配列を利用)
- US配列を利用していると混乱するかもしれない
- VMwareの環境設定「キーマッピング」でなんとか対応できそうではあるがまだ試してない
- 「F10」による半角英数一発変換が機能しない。全ウインドウ表示が優先される。これはMacのショートカットキーが優先される設定のため。環境設定のキーボード設定で「Macショートカット優先」を外せば解決できる。しかし、便利なMacショートカットが犠牲になる部分もあるので一長一短(Spacesの切り替えとか)
- かな入力と英数入力の切り替えは「`」キー部分に配置
- 利用勝手はどのモードも共通
- VMを利用してからMacに戻るとエディタの動作が不安定になる?(Googleドキュメントを使っていておかしな挙動をしたことがあったがあったが因果関係は不明)
■性能
- Mac−Winの併用で特に支障はなさそう。
- Aeroを利用していると若干遅いかなと感じる瞬間もあるがベースのマシンスペックから考えると妥当な範囲か。
■マルチタッチ機能
- マルチタッチの横移動ができない。購入してから気づいた・・・。
- マルチタッチは慣性動作しない模様。Macと同じ感覚では動作しない。
■Windowsアプリ利用
- メニューバーのVMメニューからOSを選択するとアプリが選択できる
- ParallelsのようにMacに調和したつくりではないが利用勝手は悪くない
■外部メディア
- メディア接続時にMac or Winを聞いてくる
■移行(P2V)
- 標準利用可能
- 手順が容易(3Stepsくらいで実行可能)
- LAN越しで移行。有線での移行が望ましい。無線では有線の倍以上時間を要する可能性あり。
- 自分の環境での実績としては約21GBデータを有線移行で3時間弱で移行完了した
- WindowsOSはOEM阪だと移行できない
- WindowsOSのパッケージ阪は移行可能だが移行後にライセンスの再認証が必要
- ライセンス再認証は電話で10分程度
- Office2007はOnlineライセンス認証でクリア
■その他
- WindowsのVMwareとは使い勝手が異なる。Mac版はより簡素化されているが逆にかゆいところに手が届かない感じで歯がゆい。ただし、細かい設定部分ではほぼ同様の作りなのでWindows版利用者であれば直感的に分かるはず。
<ParallelsDesktop5評価版利用メモ>
■コヒーレントモード
- アップデート通知などのバルーンはきちんと上部メニューから表示される
- 起動時にタスクバーがDOCKの上に表示されるのは美しくない
- ログインしないと利用できないがMacの画面上にログイン画面を表示してくれる
■クリスタルモード
- なぜかこのモードを積極的に利用してくる動作
- メニューもこのモードだけの仕様切り替わったりと何かと面倒
- このモードに価値を見いだせない。Aquaの表示にこだわりがあるなら別だが・・・
■フルスクリーンモード
- MacとWinのSpacesによる切り替えはVMのほうがスムーズ。つっかかるような動きで美しくない
- Parallelsのメニューがすぐに出せない。非常に不便
■ウインドウモード
- 特筆するものはなし
- 利用勝手としてはフルスクリーンモードと同様
■ファイル共有
- ウィンドウモードならドラッグアンドドロップでファイルの受け渡し可能。相互で受け渡し可能。これはVMware同様便利。
- フルスクリーンの場合は共有フォルダから利用可能。Mac→WinについてはMac上にParallels用のメディアがマウントされる。これはVMwareにも実装して欲しい機能
■文字入力
- キーボード配列が自動的にJISに変換されている(US配列を利用)
- US配列を利用していると混乱するかもしれない
- 環境設定でなんとか対応できそうではあるが試してない
- 「F10」による半角英数一発変換が機能しない。全ウインドウ表示が優先される。これはMacのショートカットキーが優先される設定のため。環境設定のキーボード設定で「Macショートカット優先」を外せば解決できる。しかし、便利なMacショートカットが犠牲になる部分もあるので一長一短(Spacesの切り替えとか)
- かな入力と英数入力の切り替えは「`」キー部分に配置。
- どのモードも共通
■性能
- VMwareに比べて若干遅いと感じた(VMwareがVer.3.1になったことで性能に差がでた可能性あり)
- その他はVMwareと遜色なし
■マルチタッチ機能
- マルチタッチの横移動もしっかりできる。VMwareも実装して欲しい・・・。
■Windowsアプリ利用
- アプリケーションフォルダとDOCKからアプリを起動できる。統一感はあるが自分はすこし煩わしさを感じた
- VMwareのようにMacのメニューバーから利用できるほうが自分の好みにあっている
■外部メディア
- メディア接続時にMac or Winを聞いてくる
■移行(P2V)
- 移行ツール同梱版のパッケージを購入する必要あり
- 値段もVMwareに比べて数千円高い
- 専用(?)のUSBケーブルで接続しないと移行できないのはスマートではない
■その他
- 評価期間が14日と短い(VMwareは30日)
- 評価期間だとOS起動時にParallelsのアクティベーションを毎回聞かれるのが鬱陶しい
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