神田にある老舗、「笹巻(ささまき)けぬきすし総本店」の寿司である。
創業は元禄十五年(西暦1702年)!
三〇〇年以上前である。まさに老舗。
店名の通り、笹(たぶんクマザサ)に包んだ寿司を販売している。
じゃあ、「けぬき」って何?と思ってしまう。
お店を紹介しているHPから引用すると
けぬきは、鯛の小骨だけは酢でしめても軟らかくならず、毛抜きで抜いていた。とのこと。
それが評判になって、「けぬきすし」とも呼ばれるようになり、それを商品名にしたのだと思います。
すしダネは七種類(鯛、光もの、白身魚、海老、おぼろ、たまご、海苔巻)。
笹に巻かれた寿司が整然と箱詰めされた姿はとても美しい。
今回は十五個入りの折り詰めを購入。3079円也 (だったと思う)
少々お高い、という印象は否めない。
ここの寿司は現在一般的な寿司(江戸前のにぎり寿司)を想像して食べると、そのギャップに驚くだろう。見た目としては、関西の柿の葉寿司に近いかもしれないが、それとも味はまったく別物。
とても酢と塩分が強く、刺激的な味だ。
現代の寿司とは異なるが、江戸前寿司の原形の一つではなかろうか、と想いを馳せて頂くと、感慨深いものがある。
「寿司」として頂くのではなく、「笹巻けぬきすし」という料理として頂くのが正解だと思う。
ちなみに、自分は「おぼろ」の味が一番好みである。酢の効いた酢飯に良く合う。
江戸の伝統の味として、ぜひ末永くお店を続けていただきたい。
(寿司の写真は上から順に「鯛」「おぼろ」「光もの」「干瓢巻き」「たまご」である)
■お店の情報
「笹巻けぬきすし総本店」
住所:東京都千代田区神田小川町2-12
電話:03-3291-2570
営業時間:[月~金] 9:00~18:30 [土] 9:00~17:00
定休日:日曜日・祝日
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